出エジプト39章
祭司が神の前で奉仕するために身に着ける聖なる衣服が完成する場面が描かれています。この章では、エフォド、胸当て、青い服、ターバン、その他の祭司の服装が詳細に説明されています。そして最後に、すべての作業がモーセによって点検され、神の指示に従って正確に行われたことが確認されます。
1. エフォドの製作 (39:1-7)
材料: 青、紫、赤の糸と撚り糸の亜麻布で作られ、金の糸が織り込まれている。
肩当て: エフォドには二つの肩当てが付けられ、これに二つの縞瑪瑙(しまめのう)の石が取り付けられています。石には、イスラエルの十二部族の名前が刻まれています。これらの石は金の座にはめ込まれ、肩当てに取り付けられた。
締め帯: 同じく金の糸と青、紫、赤の糸、撚り糸の亜麻布で作られた帯でエフォドが締められた。
2. 胸当ての製作 (39:8-21)
材料: エフォドと同じ材料(青、紫、赤の糸と撚り糸の亜麻布、金の糸)で作られた。
サイズと形状: 胸当ては四角形で、二つに折りたたまれ、長さと幅がそれぞれ一つのスパン(約23センチメートル)。
宝石の配置: 胸当てには四列に十二個の宝石が配置されており、それぞれの宝石にはイスラエルの十二部族の名前が刻まれています。
金の鎖とリング: 胸当ては金の鎖とリングでエフォドに取り付けられ、しっかりと固定されています。
3. 青い服の製作 (39:22-26)
材料: 青い糸で編まれた。
裾の装飾: 裾には青、紫、赤の糸で作られたザクロの形をした装飾と、純金の鈴が交互に付けられています。これらの鈴は、祭司が神の前に出るときに音を立てるようにデザインされています。
4. 亜麻布の服装 (39:27-29)
下着とターバン: 祭司たちが身に着ける亜麻布の服、ターバン、頭巾、および下衣(シャツ)が亜麻布で作られています。
帯: 帯もまた青、紫、赤の糸と撚り糸の亜麻布で刺繍されています。
5. 聖なる冠 (39:30-31)
材料: 純金で作られた。
刻まれた文字: 「主に聖なるもの」という文字が刻まれた金のプレートが、青い紐でターバンの前に取り付けられています。これは、大祭司が神の前で聖なる務めを行うためのしるしです。
6. 作業の完成と点検 (39:32-43)
全ての仕事の完成: 幕屋の建設と祭司の衣服の製作がすべて完了しました。これらは、神がモーセに命じた通りに行われた。
モーセの点検: モーセはすべての作業を点検し、神の指示に従って正確に行われていることを確認します。モーセは、イスラエルの民が神の命令に忠実に従ったことを見て、彼らを祝福しました。
出エジプト記39章は、神聖な礼拝のために必要な祭司の衣装が完成する過程を詳述しています。これらの衣装は、祭司が神の前で務めを果たすためのものであり、そのデザインと素材には神の意志が反映されています。イスラエルの民は、モーセを通して神の命令に忠実に従い、すべての作業を完了しました。この章は、神に対する従順と献身の象徴であり、イスラエルの民が神との契約を守り続ける姿を示しています。
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