出エジプト11章
エジプトに対する最後の災い、すなわち「初子(ういご)の死」の宣告が記されています。以下はその概要です。
神の警告(1-3節)
主はモーセに、エジプトにもう一つの災いを下すことを告げます。それは、エジプト中の初子が死ぬというもので、この災いの後、ファラオはついにイスラエルの民を去らせるでしょう。
初子の死の予告(4-8節)
モーセはファラオに、この災いの内容を伝えます。深夜、エジプト全土にわたって、王座についているファラオの長子から、最下層の女性の初子、そして家畜の初子に至るまで、全ての初子が死ぬという恐ろしい出来事が起こると警告します。エジプト全土には前代未聞の叫びが上がるが、イスラエルの人々には害が及ばないと述べます。
ファラオの心の頑なさ(9-10節)
主はモーセに対して、ファラオは心を頑なにするだろうと告げます。その結果、神の力が全地に知られるようになるという意図が語られます。実際、モーセとアロンがこれまで行った奇跡にもかかわらず、ファラオは依然としてイスラエルの民を解放することを拒んでいました。
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