出エジプト3章
モーセが神と出会い、イスラエルの民をエジプトから救い出す使命を受ける重要な場面が描かれています。この章は、神がモーセを召し、イスラエルの解放者としての使命を与えることが中心です。
モーセと燃える柴の木:
モーセはミディアンの地で義父イテロ(レウエル)の羊を飼っている最中、ホレブ山(後にシナイ山と呼ばれる)に来ました。
そこで彼は、燃えているにもかかわらず燃え尽きない柴の木を見つけ、不思議に思って近づきました。この時、神がその木の中からモーセに語りかけました。
神はモーセに「ここに近づいてはいけない。履物を脱ぎなさい。ここは聖なる地である」と言いました。
神の自己啓示と使命の授与:
神は自分を「あなたの父の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」と名乗り、イスラエルの民の苦しみを見たこと、彼らの叫びを聞いたこと、そして彼らを救い出すために降りてきたことをモーセに告げました。
神はモーセに、イスラエルの民をエジプトから導き出し、カナンの地(乳と蜜が流れる地)へ連れて行く使命を与えます。
モーセの疑問と神の答え:
モーセは自分がその使命を果たすことができるかどうか不安に思い、「私はいったい何者で、どうしてファラオのもとへ行き、イスラエルの子らをエジプトから連れ出すことができるのでしょうか?」と尋ねます。
神は「私はあなたと共にいる」と約束し、モーセに対する信頼を示します。また、モーセがイスラエルの民をエジプトから導き出した後、彼らがこの山で神に仕えることになると告げます。
神の名の啓示:
モーセが「彼らに何と言えばよいでしょうか?」と神に尋ねると、神は「私はある(I AM WHO I AM)」という名を告げ、自分の名前を「ヤハウェ」として啓示しました。
神はさらに、モーセにイスラエルの長老たちを集めて、自分の使命を告げ、彼らをエジプトから救い出す計画を伝えるように命じます。
エジプト王との対立の予告:
神はモーセに、エジプト王(ファラオ)は彼らを簡単には解放しないだろうと警告し、そのために神は多くの奇跡を行うことになると伝えます。
最終的には、エジプト人がイスラエルの民に対して好意を持ち、彼らがエジプトを出るときには多くの財産を持って行くことになると予告します。
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