聖書(出エジプト記4章)紹介


出エジプト4章

モーセが神から与えられた使命を果たすための準備が進められます。神はモーセにいくつかの奇跡を示し、その後モーセはエジプトへ向かうことを決意します。この章は、モーセの疑念、神の励まし、そしてモーセが最終的にエジプトへ戻る決意を固める過程を描いています。

モーセの疑念と神の奇跡の証:

モーセはまだ自信を持てず、イスラエルの民が自分の言葉を信じないのではないかと心配します。そこで神は、モーセにいくつかの奇跡の印を与えて民に示すように命じます。
杖が蛇に変わる奇跡: 神はモーセにその杖を地面に投げるように指示します。杖は蛇に変わり、モーセが再びそれを掴むと元の杖に戻ります。
手がらい病にかかる奇跡: 神はモーセに手を懐に入れるように命じます。彼が手を取り出すと、それはらい病(皮膚病)に侵されていましたが、再び懐に入れて取り出すと元に戻りました。
水が血に変わる奇跡: 神は、もしこれらの奇跡を見ても民が信じない場合、ナイル川の水を汲んで地面に注ぐと、それが血に変わると教えます。

モーセの言葉の力への不安:

モーセは、自分が言葉巧みに話すことができないことを理由に、神に使わされることを躊躇します。彼は「私は口が重く、舌が重いのです」と訴えます。
神はモーセに、すべての口を作ったのは自分であり、必要な言葉を与えると約束します。しかし、モーセがなおもためらうので、神はモーセの兄アロンを助け手として遣わすと告げます。

モーセのエジプトへの帰還:

神はモーセにエジプトへ戻るよう命じ、モーセは妻ツィポラと息子たちを連れてエジプトへ向かいます。モーセは出発前に、ミディアンの義父イテロに許しを得ます。
神はモーセに、エジプトに戻ったらファラオの前で奇跡を行うよう命じますが、ファラオは心をかたくなにしてイスラエルの民を解放しないことを予告します。そして、神は最終的にファラオの長子を打つという最後の災いについても告げます。

途中での出来事:

エジプトへ向かう途中、神はモーセの宿営地で彼に命を奪おうとします。しかし、ツィポラがモーセの息子に割礼を施し、その血をモーセに塗ることで、神の怒りは収まります。この出来事はモーセの使命の重要性と神聖さを強調しています。

モーセとアロンの出会い:

神はアロンにモーセを迎えに行くよう命じ、二人はシナイ山で出会います。モーセは神の命じたことと行うべき奇跡をアロンに伝えます。
彼らは共にエジプトに戻り、イスラエルの長老たちを集めて神の言葉と奇跡を示します。長老たちはこれを信じ、神が彼らを見守っておられることを知り、ひれ伏して礼拝します。



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