聖書(出エジプト記2章)紹介


出エジプト2章

モーセの誕生とその後の成長が描かれています。この章は、モーセがどのようにして生まれ、エジプトの宮廷で育てられるようになったか、そして成長してからの出来事について記述されています。

モーセの誕生:

レビ族のある男と女が結婚し、彼らの間に男の子が生まれました。この子が後にモーセと呼ばれる人物です。
モーセの母親は、エジプトの王の命令を恐れつつも、3ヶ月の間この子を隠して育てましたが、もはや隠せなくなり、彼女は葦の籠に子供を入れ、それをナイル川の茂みの中に置きました。
モーセの姉(ミリアム)は、兄弟の運命を心配して、遠くから様子を見守っていました。
モーセがエジプトの王女に発見される:
ある日、ファラオ(エジプトの王)の娘が川で水浴びをしているときに、茂みの中にある籠を発見します。
彼女は籠を開け、そこにいたモーセを見て、彼をかわいそうに思い、彼を養子として育てることを決めました。
モーセの姉はこの場面に居合わせ、王女に「その子の世話をする乳母を探しましょうか?」と提案し、モーセの実の母親が乳母として雇われることになりました。

モーセの成長とエジプト脱出:

モーセは王女に育てられ、エジプトの王宮で成長しました。しかし、成長するにつれて、自分がヘブライ人であることを知り、同胞がエジプト人から受けている圧政に心を痛めるようになります。
ある日、モーセはエジプト人がヘブライ人を虐待しているのを目撃し、怒りに駆られてそのエジプト人を殺してしまいます。その後、この出来事が知られることを恐れたモーセは、エジプトから逃亡し、ミディアンの地へと向かいました。

ミディアンでの生活:

ミディアンに着いたモーセは、井戸で水を汲もうとしている7人の娘たちを助けます。この娘たちはミディアンの祭司であるレウエル(またはイテロ)の娘たちであり、彼女たちの父親は、モーセを感謝し、自分の家に迎え入れました。
モーセはこの家に留まり、レウエルの娘ツィポラと結婚し、息子をもうけました。モーセはその子をゲルショムと名付けました。

イスラエルの民の叫び:

一方、エジプトではイスラエルの人々がますます重い苦しみを受け、神に助けを求める叫び声を上げます。神は彼らの嘆きを聞き、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こし、イスラエルの民を救おうと計画します。



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