創世記15章
神がアブラム(後のアブラハム)と契約を結び、彼に子孫と土地を約束する重要な場面が描かれています。
神の約束とアブラムの信仰
神はアブラムに幻の中で現れ、「恐れるな、アブラム。わたしはあなたの盾であり、あなたの非常に大きな報酬である」と告げます。しかし、アブラムは、自分にはまだ子供がいないため、後継者がいないことを嘆きます。彼は、家の僕エリエゼルが後継者になるのではないかと考えていました。これに対して神は、アブラムの後継者は彼自身の子孫であり、アブラムの子孫が空の星のように数え切れないほど多くなると約束します。
アブラムは神を信じ、その信仰は義と認められました。
神との契約
神は再びアブラムに、彼をカルデヤのウルから導き出し、この地を彼とその子孫に与えるためであったと告げます。アブラムは、どのようにしてその地を得るかを尋ねます。神はアブラムに、3歳の雌牛、3歳の雌山羊、3歳の雄羊、山鳩、家鳩を用意させ、それらを真っ二つに裂いて並べさせました。
その後、日が沈んで深い眠りがアブラムに襲いかかり、神は彼に告げます:
アブラムの子孫は異国の地で寄留者となり、400年間奴隷として苦しめられるが、最終的には解放され、多くの財産を持って戻る
アブラム自身は長寿を全うし、平安のうちに死ぬ
アモリ人の罪が満ちる時まで、彼の子孫は4代後に戻ってくる
その後、煙の立つ炉と燃える松明が、裂かれた動物の間を通り過ぎました。これは、神がアブラムと契約を結んだことを象徴しています。
神はその日にアブラムに、エジプトの川(ナイル川)から大川(ユーフラテス川)までの土地を彼の子孫に与えることを約束しました。この地には、ケニ人、ケニジ人、カドモニ人、ヘト人、ペリジ人、レファイム人、アモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人が住んでいました。
この章では、アブラムが神を信じることで義と認められる場面が強調されています。また、神がアブラムと結んだ契約を通じて、彼の子孫に対する大いなる約束が明確に示されています。
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