聖書(創世記10章)紹介


創世記10章

ノアの三人の息子、セム、ハム、ヤフェトの子孫たちがどのように地上に広がり、異なる民族や国を形成したかについての系図を記録しています。この章は「民族の表」とも呼ばれ、古代世界における民族の起源を説明しています。

ヤフェトの子孫:

ヤフェトの子孫は、ギリシャやヨーロッパ、アジアの北部や西部に住む民族の祖先とされています。
主要な子孫には、ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン(ギリシャの祖先)、トバル、メシェク、ティラスなどがいます。

ハムの子孫

ハムの子孫は、アフリカとアジアの南部に住む民族の祖先とされています。
主要な子孫には、クシュ(エチオピアの祖先)、ミツライム(エジプトの祖先)、プト、カナンがいます。
カナンの子孫には、シドン、ヘテ、エブス人、アモリ人、ギルガシ人など、カナンの地に住んでいた民族が含まれます。
クシュの子孫には、ニムロデという有名な人物がいます。彼は「地上で最初の勇士」であり、バビロンやニネベの創建者とされています。

セムの子孫

セムの子孫は、アジアの西部と中部に住む民族の祖先とされています。彼らは「セム族」(セム系民族)の祖先であり、後にイスラエル人、アッシリア人、アラビア人などが生まれました。
主要な子孫には、エラム(エラム人の祖先)、アッシュル(アッシリア人の祖先)、アルパクシャド(ヘブライ人の祖先)、ルデ、アラム(シリア人の祖先)などがいます。
アルパクシャドの子孫にはエベルが生まれ、彼の名から「ヘブライ人」が来ているとされています。

ノアの三人の息子たちから地上の様々な民族が派生し、各地に広がったことが記されています。これにより、古代世界における民族の起源とその地理的分布についての説明が提供されています。



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