創世記9章
ノアとその家族が洪水後の地上における新しい生活を始め、神との契約が結ばれる場面が描かれています。以下が主な内容です:
神の祝福と命令: 神はノアとその息子たちを祝福し、「産めよ、増えよ、地に満ちよ」と命じました。また、地のすべての生き物は人間を恐れるようになり、動物も食物として許されましたが、血のまま食べることは禁止されました。さらに、神は人命の尊さを強調し、誰であっても人を殺す者は自らも命を奪われると定めました。
虹の契約: 神は再び地上を洪水で滅ぼすことはしないと約束し、その印として虹を天に掲げました。この虹は、神とノア、その子孫、そしてすべての生き物との間に結ばれた契約の象徴であり、地上のすべての世代にわたって続くとされました。
ノアの酔いとその結果:
ノアは農夫となり、ブドウ畑を作り、ワインを作りました。ある日、彼は酔って自分の天幕の中で裸になってしまいました。
ノアの息子ハムがその姿を見て外で兄弟たちに告げましたが、セムとヤフェトは天幕に入り、父の裸を見ないように後ろ向きに歩いて布をかけました。
ノアは酔いから醒めた後、ハムの行動を知り、ハムの息子カナンを呪い、セムとヤフェトを祝福しました。カナンはセムとヤフェトの奴隷となることが予告されました。
ノアの死: ノアは洪水後も350年間生き、合計で950年の生涯を送り、死にました。
創世記9章は、神がノアとその子孫に新たな始まりを与え、地上に秩序を回復させることを示しています。虹の契約は、神の慈悲と約束の象徴であり、人類と神との関係を示す重要なシンボルとなっています。また、ノアと彼の家族の物語には、家族の中での道徳的行動とその結果についての教訓が含まれています。
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