聖書(創世記6章)紹介


創世記6章

創世記6章は、人間の堕落と神の決断、そしてノアと洪水の物語の導入部分です。以下が主な内容です:

人間の堕落: 人間が地上に増えるにつれて、彼らの邪悪さが増大し、神は人の心の思いが常に悪に傾いているのを見ました。また、「神の子たち」が「人の娘たち」を見て結婚し、ネフィリムと呼ばれる巨人のような存在が地上に現れました。

神の悲しみと決断: 神は人間を創造したことを嘆き、地上から人間を滅ぼすことを決意しました。これは、神が人間の堕落に深く悲しんだことを示しています。しかし、ノアだけは神の目にかなった人物として選ばれました。

ノアの義: ノアはその時代にあって正しく、神と共に歩んでいたため、神は彼とその家族を救うことを決めました。

洪水の予告: 神はノアに、地上のすべての肉なるものを滅ぼすために大洪水を起こすと告げました。しかし、神はノアとの契約を結び、彼と彼の家族、そして動物たちの一部を救うために箱舟(大きな船)を建てるよう命じました。

箱舟の設計指示: 神はノアに、ゴフェルの木で箱舟を作り、それを内側と外側から防水処理するように指示しました。箱舟の大きさや構造についても具体的な指示が与えられました(長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビトなど)。

動物たちの保存: 神はノアに、各種の動物をつがいで箱舟に入れるように命じ、また、彼らのための食糧も用意するように指示しました。

この章は、人間の罪が地上全体に広がり、神がそれに対して厳しい裁きを下す決断をする一方で、ノアという義人を通じて新しい希望をもたらす計画が描かれています。



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